MUJIキャラバン 〜日本全国の良いくらしを探す旅〜(×無印良品)

MUJIキャラバンとは、2010年4月より、

日本全国の良いモノ・食づくり等を取材して巡った活動のこと。


「その土地に根ざしていること」「現代のくらしにも取り入れやすいこと」

「共同体への意識があること」の3つの視点を持ちながら、47都道県の各地へ出掛けました。

取材内容を無印良品の「くらしの良品研究所」内で随時レポートしました。



MUJIキャラバン

わさび、からし、唐辛子、山椒、生姜など、 日本にも昔から親しまれてきている香辛料があります。そんななか、海の向こうから渡ってきた香辛料に魅了された、 一人の男性がいました。「僕にとって、ハバネロソースは名刺代わりです」すがすがしい笑顔でそう話すのは、 兵庫県篠山市でターンムファームを営む近藤卓さん。日本では珍しい、無農薬でハバネロを専門に育てるファーマーです。ハバネロといえば、中南米が原産の 鷹の爪などの数倍の辛さを誇る、唐辛子の一種。一体、どんな姿かたちをしているのかと、 恐る恐る、近藤さんの畑を案内いただくと、そこにはイキイキと実るぷりっとした果実の姿がありました。たとえていうならば、ピーマンやパプリカのような。 これがそこまでの辛さを醸し出すとは思いもしません。「よかったらかじってみてください」言われるがままに、 近藤さんが割ったハバネロの欠片をかじってみると…、「ん?辛くない。むしろフルーティー」それが初めの正直な感想です。 しかし、程なくして、じわりじわりと訪れる辛さ。「キター!!やっぱり辛い!」この感覚こそが、近藤さんを虜にした証でした。初めて近藤さんがハバネロに出会ったのは、2002年のこと。 当時、住んでいた石垣島の友人から渡された一つの実が、それでした。「その色と形。香水のような芳香。 フルーティーなやさしい甘みの後に広がる、とてつもない辛さ。 完全にハバネロに魅了されましたね」以来、その時に譲り受けたハバネロから種採りをし、 株を大切に少しずつ増やしてきたといいます。そして2004年、広い土地を求めて、48株のハバネロの苗と共に、 奥さんの実家のある丹波篠山へ移住されました。ただ、そのまま食べるには辛すぎるハバネロ。 そこで近藤さんが手掛けたのが、ハバネロソースでした。「子供がいるんですが、小さいうちは料理を辛くできませんから。 自分が食べる料理にだけ使えるようなソースが欲しかった」そう話す近藤さんは、子供の頃から、料理にタバスコをかけていたそうですが、 酸っぱさをなんとかしたいと思っていたそう。そして、好みのソースを追求すること1年。無農薬・無化学肥料栽培のマンゴーやトマト、 自家製のニンニクやタマネギを混ぜたソースが完成したのです。初めは売るつもりなどなかったそうですが、 瓶が好きで、デザインも好きな近藤さんが手掛けると、 自ずとパッケージも

www.muji.net

くらしさ

『地域の編集プロダクション』 各地のくらしのなかで育まれてきた個性的な魅力。 こうした「らしさ」を見つめなおし、丁寧につむいで国内外に発信していくこと。 そうすることで、地域と地域のあいだでモノ・コト・ヒトの小規模循環を促し、 持続可能なイキイキとした社会の実現を追求します。

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